田村由美の古い漫画作品、BASARAはコミックス27巻まである長編漫画です。
私の一番好きな漫画作品です。
「運命の子ども」と呼ばれたタタラを双子の兄に持つ妹、サラサの物語。
敵襲によって村を壊滅状態に追い込まれ、タタラが殺されてしまうのですが、
失意に陥る村人たちのために兄に成り代わって生きる決意をするサラサの姿は
健気で強く、たくさん感動を与えてくれます。
敵を討つため様々な国を奔走して仲間を集める傍ら、
女の姿で居る時に出会ったある男に惹かれていきます。
二人はお互いが敵同士であることを知らず恋に落ち、
それが運命を大きく変えていく・・・というストーリーなのですが、
笑いも涙も感動もあり、感情描写もストーリーも細かいところまで本当によくできたお話で、何度見ても圧巻です。
27巻のどのページもムダが無く、飽きる暇がありません。
強さと弱さ、男と女、国と個人、様々な両端の間に揺れる心は、誰でも共感できる内容だと思います。